お賽銭あれこれ

これまで結構たくさんの神社を参拝してきたのですが、ご神前に向かって未だに悩むのがお賽銭の額です。
私の先生は、神社といえどもその場を維持するにもお金はかかり、ご奉仕されている方にもお給料は必要なのだから、人としてまっとうな額、すなわち、ご縁があるから5円とか、自分の名前に1が入っているから、いちえ〜んとかじゃなくて、100円程度はお納めするべきであると仰っていて、私も基本的にはそうしているのですが、いやしかし、そんな調子で、五社だ十社だ摂社だ末社だとお参りしていると、お金などあっという間に尽きてしまいますな。

そんなある夏(10年前くらい)の夕暮れ。その日の連続参拝を終えて最後のご神前でのこと。「本日も一日ありがとうございました。しかしこの100円は本来ならお納めすべき所、これがないと上野まで歩いて帰らねばならないのでございます。どうかお目こぼしを…」とかなんとか言っているうちに手を滑らせてチャリ〜ン!「し、しまった!」しかしまさかこのお賽銭間違っていれたから返してくれなんて言えません。そんな事言える人がいたらその人はきっと天下人です。しょうがないか…と肩を落として境内をでて、長丁場になりそうだからとりあえずジュースでも飲むか…と近くの自販機立ち寄った所、キラリと光る100円玉が落ちているではありませんか!この時ばかりはこれぞご神恩か、と涙したのでした。結局の所その硬貨もお賽銭にして、歩いて帰ってきたのですが、それはそれとして、お賽銭というのは、無けりゃ無いで入れなくても良いんだと言う神様からのメッセージだったのでございました^^;。

気にせず好きな額をお賽銭とすれば良いのだと思います。良いご参拝を!

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