観測史上初の恒星間天体「ʻOumuamua」

アストロアーツ
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9498_oumuamuaからの引用。

「先月19日に米・ハワイのパンスターズ望遠鏡による観測で発見された小天体は、軌道計算の結果から、観測史上初の恒星間天体とみられている天体だ。現在はペガスス座の方向に向かって高速で移動中で、二度と太陽系に戻ってくることはない。

この小天体には最初、彗星を表すC/2017 U1という符号が付けられていたが(Cは「太陽を周期的に公転しない彗星」を表す)、彗星活動が見られないことからA/2017 U1に符号が改められていた(Aは「小惑星」を表す)。これらの符号のほか、現行の小天体の命名規則では、天体が彗星であれば発見者(あるいは天文台やプロジェクト)の名前が付けられ、小惑星であれば一定以上の回数の観測が行われた後に発見者に命名権が与えられ、国際天文学連合の小天体命名委員会が承認することになっている。

恒星間天体の符号についてはinterstellar(恒星間)の頭文字を使用し「I」が用いられることになり、通し番号が付けられることになった。周期彗星の名前には153P/Ikeya-Zhang(池谷・張彗星)のように数字と「P」が用いられるが、これと同様だ。この点で、新発見の小天体の符号は「1I(いち・あい)」や1I/2017 U1となる(恒星間天体と判明するまでは、従来どおりCAが用いられる)。

さらに、1Iには「ʻOumuamua」という名前も命名された。パンスターズ計画の研究チームにより選ばれたこの名前はハワイ語に由来するもので、「ʻou」は「手を伸ばす、手を差し出す」、「mua」は「最初の、より前に」という意味だ(2つ繰り返しているのは強調のため)。「長い時間をかけて太陽系外から私たちのところにやってきたメッセンジャー」という意味が込められた名前である。」

観測史上初という事で、天体の符号の変遷からも並々ならぬ事態であることがうかがえます。初めての完全に太陽系に属さない天体との接触は、非常にドキドキしますね。

CNNからの続報
その後の観測により、この天体は400メートルほどの葉巻型であることがNASAから発表された。軌道計算によるとおおよそヴェガの方から来て、この後はペガサス座の方角に向かうという。
http://edition.cnn.com/2017/11/20/world/first-interstellar-object-solar-system/index.html

Oumuamua wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/A/2017_U1 (日本語)
https://en.wikipedia.org/wiki/%CA%BBOumuamua (en)
https://en.wikipedia.org/wiki/%CA%BBOumuamua#/media/File:Eso1737a.jpg画像引用(クリエイティブコモンズ)

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